以前から気になっていたDENIX(デニックス)製の装飾銃『リーエンフィールドライフル』を遂に入手したのでご紹介します(´ー`
その前に、先にデニックスについて簡単にご説明します。
『DENIX(デニックス)』とはスペインにあるデニックス社のことで、これらのカテゴリーは『装飾銃』という扱いになります。装飾銃とはざっくり言えば「壁に掛けたりして目で見て楽しむ物」でありその細部はかなりお粗末な作りになっている雰囲気重視の模型銃です。
日本のモデルガンと異なるのはカートリッジの装填や排莢が不可能でほとんどの箇所が可動しないという点です。(中には排莢装填出来るモデルもあるようですがそういった物は基本的に日本へは輸入されません。)
ぶっちゃけ面白みの欠片もないデニックスですが特徴はなんといってもやはり旧世代の小銃を多数モデルアップしているという点でしょう。価格もそう高くはないというのも良い点です。
「触ったりせず見て楽しみたい」や「壁に大量に飾り並べてニッコリしたい」という人にとってはデニックスはコスパ最高です。
また、デニックスが製造販売している装飾銃の多くは既に日本でもモデルガン化されている物も多いので唯一のメリットが消失してしまいそうですが、デニックス製の銃はほとんどが総金属&木製ストックですので銃の感触や重さを重視する愛好家には未だに支持されているようです。
今回ご紹介するモデルの実銃の話について。
Lee-Enfield(リー・エンフィールド)は1895年にイギリス軍の制式小銃として採用されたボルトアクションライフル。
当時のボルトアクション式歩兵用小銃にしては異例ともいえるキャパシティを持った装弾数10発を実現し戦闘持続時間を伸ばすことに成功した本銃の最大の特徴はボルト周りの改良によって成せる速射性の高さです。
熟練の射手が使用すれば1分間に20~30発前後の弾丸を発射可能で、敵側はこれを「マシンガンのようなライフルだ」と恐れおののいたという逸話もあるそうです。
余談ですがジブリアニメ『天空の城ラピュタ』で兵隊達が手にしているライフルも実はリーエンフィールドです。
実銃の派生モデルにまで話が及ぶとひとつの記事に収まらなくなるので、そろそろ本題に入っていきます。
デニックス製品はこのようなダンボールに入れられています。
パッケージにはメイドインスペインの文字が。
スペイン製品は今まで手にしたことがないのでメイドインスペインも新鮮に見えますね。
中身はデニックス製品のカタログと本体のみ。
エアガンやモデルガンに慣れているとこの付属物の無さには少々驚かされます。
木と金属の色合いも程よく、まるで大戦時の使用感を感じさせます。
木製銃床と総金属(亜鉛合金)で出来ている本体ですが全体のバランスは良く、重量はありますが然程苦にはならずに構える事が出来ます。
海外のメーカーということもあってボルトはフルストロークです。(ここポイント高いです。)
カートリッジはチャンバー内部には入りませんがボルトを開放した状態ならポートにカートリッジを入れて雰囲気は出すことはできます。
ボルトには勿論ですがファイアリングピンもエキストラクターもありません。
コッキングすると起き上がるハンマーもしっかり再現されています。
トリガーを引くとハンマーが落ちカチンと金属同士がぶつかる高い音がして気分を盛り上げてくれます。
セーフティ(ロッキングボルト)周りはモールドです。
トリガーはボルトをコッキングしていない時はブラブラしています。
ボックスマガジンですが、実銃ではクリップでの装填も可能だそうです。
ボックスマガジンのライフルのフォルム、素敵ですよね(´ー`
続いてマガジン。
マガジンも本体同様に亜鉛合金なので結構ズッシリ。
フォロワーはマガジン側に溶接(?)されていて動かせません。
内部にはスプリングも入っていないようです。
スリングスイベルは三箇所。
リアサイトはタンジェントタイプ。
リアサイトもモールドで可動しません。
フロントサイトはシンプルかつ堅牢な作り。
リアサイトは右寄りにセットされていますが実銃もそうなのでしょうか?
フロントサイトはよく見ると斜めになっています。
ここは価格相応でしょう。
組み込み直せば真っ直ぐになりそうですが今はこのままで。
マズル部分。
バレルガード部分とバレルがツライチになっているのもしっかり再現。
しかも着剣ラグまで完備してあります。
銃床底部は真鍮製です。
ピカピカの真鍮ではなくアンティークみたいなくすんだ仕上がりになっていて全体の外観に合わせてあるようですね。ちなみにバットプレートの蓋はダミーです。
【全長】1120mm
【重量】3300g
【材質】木製、亜鉛合金、真鍮等
【可動部分】トリガー、ハンマー、ボルト、マガジンの着脱
【総評】
・総金属&木製銃床(5★)
・木の色合いが良い(2★)
・木の色合いが良い(2★)
・遊ぶのに必要最低限の可動パーツ(2★)
・フロントサイトが斜めになっている(-2★)
・可動部分も全て亜鉛合金のため耐久性がやや不安(-1★)
・可動部分も全て亜鉛合金のため耐久性がやや不安(-1★)
今のところのトイガンの満足度は・・・
★★★★★★☆☆☆☆ 星6個
デニックス製品の中でも飾って見るだけではなく触って遊べる部類のライフルで実銃のように素早くボルト操作も可能なので飽きが直ぐに来るということもなさそうです・・・!
そしてなんといっても気になるのはこれ・・・!
バレルとチャンバーの中身!
チャンバーは途中で切れていてバレルは先端だけのようです。(バレルの中身は塞がっています。)
つまりチャンバーと銃口までの間のバレルは省略されていてスッカラカンです。
逆に言えばチャンバーの奥に見える木製ハンドガード部分を掘ってカートが入るように加工すればボルト操作でカートを押し込めるという動作が楽しめるようになる・・・かも?
エキストラクターも加工追加すれば排莢装填が楽しめるようになるかも知れません。(マガジンはどうしようもありませんが・・・。)
またVSRを組み込んでサバゲーに使用している方も実際にいらっしゃるということで夢が広がりますね(´ー`
実際にやるとしたらエアガン化の方が楽しめそう(サバゲー脳)
せっかくなのでボックスマガジン繋がりでREDFIRE製のモシン・ナガンも出演。
さすがモシンナガン。リーエンフィールドよりも長いです。
木と金属のライフル・・・やっぱりイイ!(・∀・
大戦期のライフルは浪漫の塊ですね(´ー`
飾ったり時々触ったりする分には非常に優秀なデニックスのリーエンフィールド。
WW1やWW2の頃の英軍に興味がある方は買って損はないと思います!
デニックス 【Denix】 リーエンフィールド SMLE ライフル 1090 |