米国海兵隊制式拳銃M45A1CQBPの魅力について

M45-1_zpseb0eceae

 


皆さんはこちらの拳銃をご存知でしょうか?

fm45a1

正式名称は『M45A1 Close Quarter Battle Pistol』
この拳銃は現・USMC(United States Marine Corps=アメリカ海兵隊)の正式採用拳銃として選ばれた新たなセカンダリーウェポンなんです(´∀`

※余談ですがCorpsをコープスと発音するとその筋の人に怒られます。コープスには「死体」という意味の単語があるからです。(Corpse=死体)
正しくはコープスではなくpsを発音しないで「コー」と呼びます。マリンコー、です。


さて、「・・・あれ?M.E.Uピストルが米海兵隊の拳銃じゃなかったの?」という疑問が浮かんで来る方もいらっしゃると思います。

usmc16302
(M.E.Uピストル↑)

M.E.Uピストルは米海兵隊のM.E.Uと呼ばれる部隊に配備された拳銃であって、USMC全体に配備されていた拳銃ではないのです。

さて、それではM.E.Uとは何か。

USMCは大きく分けて3つの組織で編成されています。



ひとつはMarine Expeditionary Force(MEF)=海兵遠征軍
海兵隊最大規模の編成部隊です。
構成は1個海兵師団と1個海兵航空団から成る海兵空陸任務部隊(Marine Air-Ground Task Force=通称MAGTF)。
指揮官は海兵隊中将で地上部隊と航空部隊両方の指揮権があります。最強です。

以前記事で紹介した『MGCのモデルガン M92FS デザートストーム』で 主題となった湾岸戦争の砂漠の嵐作戦(オペレーション・デザートストーム)で活躍した部隊がUSMC:MEFつまりこの部隊というわけです。他にも同時期に行われた砂漠の盾作戦でも活躍しています。

ちなみに現在このMEFはおおよそ3地域に拠点を置いて活動しているそうで、1つはカリフォルニア州(米国)、2つめはノースカロライナ州(米国)、3つめは沖縄県(日本)だそうです。

遠征部隊のわりにはほとんどが自国で活動しているのはどういうことなんだろうという疑問が湧いてきますが、有事の際に出動するという意味の遠征なのでこれでいいということでしょう。
沖縄に唯一拠点を置いているのは何故か、それはアジア圏で事が起こった時に素早く反応出来るようにするためらしいです。他はアメリカから出発しても直ぐに着く距離なのでOKですがアジアだけは時間が掛かるようです。(まぁ世界地図を見れば一発でわかることですが) 



ふたつめはMarine Expeditionary Brigade(MEB)=海兵遠征旅団  
海兵隊において2番目に大きい編成部隊です。
海兵隊歩兵連隊、海兵航空群、戦闘支援連隊、司令部部隊より編成されています。
指揮官は海兵隊少将。総兵員は3000名~2万名程度。
航空部隊の兵力を差し引けばアメリカ陸軍の旅団戦闘団に匹敵するくらいスゴイらしい。

この部隊のメリットは各種兵科が混成されている複合部隊のため、連携の取りづらい独立した作戦などで迅速な行動が取れるという点です。
例えるなら、各省庁関係各所を一箇所に集めているためレインボーブリッジも直ぐに閉鎖出来るというわけです。 



そして最後、いよいよ登場! 
Marine Expeditionary Unit(MEU)=
海兵隊遠征隊

これがあのMEUです。 
海兵隊において常設されている最小規模の部隊
増強された海兵隊歩兵大隊を基幹として、混成ヘリコプター飛行中隊、兵站部隊、そして司令部部隊より編成されています。
指揮官は海兵隊大佐で総兵員は2200名程度。

アメリカ海兵隊の中で最も機動力があり最も兵力が小さい部隊。
でもこの機動力は戦場ではとても貴重で、有事の際の切り込み部隊として真っ先に遠征に向かうのがMEUです。(戦闘開始から数時間以内に戦地に赴くことが出来るのもこの部隊人数のおかげです。)
他にも戦闘以外の任務なども派遣しやすい部隊として重宝されています。 

戦闘の規模によっては海軍の遠征打撃群 (Expeditionary Strike Group=ESG)と連携し戦力を増強するそうです。



 muesocmotiposter

MEUピストルは倉庫の奥に大量に眠っていた大戦時の骨董品M1911A1を引っ張り出してきてカスタムした物です。

部隊に新たに兵器を配備する予算が中々下りないため、軍は「じゃあ、倉庫に眠っているM1911A1を再利用して武器購入費ではなく(カスタム)パーツ購入費という名目で申請すればいいじゃん」という流れで大量のM1911A1を引っ張り出してきて、更にその中で状態の良い物を選んでカスタムして出来たという話もあるとかないとか。

大量にあったM1911A1の中でも状態の良い拳銃はそうそうあるわけではなく、結果的に生まれたカスタムガバメントは少数でした。そして取り急ぎ配備が必要だった部隊『MEU』に配備することとなって生まれたのが『M.E.Uピストル』です。(丁度部隊人数と拳銃の数とが足りていたのも要因のひとつでしょうか。)

force-recon-m45cqbp

Colt-Rail-Gun
(コルト レールガン↑)

MEUピストルの活躍は目覚しく、その後に行われた米軍トライアルでは更にカスタムされたMEUピストル(正しくは
MARSOC(海兵隊特殊作戦コマンド)の要請で、MEUピストルのスタイルを踏襲し2010年にコルト社が設計開発した拳銃『レールガン』)が見事制式拳銃の座を勝ち取ります。

その時に与えられた制式な名称がM45A1CQBPというわけです。

130703-M-JG138-005

ようやくM45A1の話に戻ってきました。

coltm45b

特徴的なのはまずはその色。
全体的にタンカラー(デザートカラー)で構成された本体は砂漠を任地とする作戦の多さを思い起こさせます。

M45-Parts-IMG_1476

バレルは軍用にしては珍しいシルバー(地肌剥き出し?)のバレルです。

colt-m45a1-cqbp-marine-pistol_008

20mmレイルが標準搭載されているのでフラッシュライトなども簡単に装着でき、より実戦向きです。

colt-m45a1-cqbp-marine-pistol_005

レイルにはQRコードが彫られています。多分個体識別みたいな内容だと思います。

colt-m45a1-cqbp-marine-pistol_009
 
分解図を見て新たに発見したこととして、バレル以外にも各種スライドパーツがシルバーカラーそのままであることが見て取れます。 

jpg_thumbnail0
 
また、サイトはトリジコン製のノバックタイプのナイトサイトを採用しています。 

maxresdefault

1911-dc-dmd-lg

グリップは一見すると木製グリップのようにも見えますが環境に左右される自然素材の木ではなく、積層のG10(ガラスエポキシ)を加工したグリップを採用しているそうです。

Colt-M45A1-CQBP-Marine-Pistol_001

ここまで調べているとやはりM45A1が欲しくなってくるのがトイガンファンのさが(?)でしょう。

調べてみると一応トイガン化されているそうです。

例によってガバメントといえばウェスタンアームズ↓

51fu3Nfnf3L
 
ぱっと見た時の出来は非常に良いです。 
が問題点がひとつ・・・。

_SL1000_
 
レイルを上から被せたようなマルイのデザートウォーリアレベルのクォリティのレイルドフレーム・・・・。 

同社から実はM45A1の元となった拳銃レールガンもモデルアップされているのですが 

ralebl_04
 
何故かコチラはちゃんとしているんです《゚Д゚ 

レールガンのような製品が作れる以上エアガン製造用の金型の問題が~など通用しません。
どうなってるんですかウェスタンアームズさん(怒) 
レイルの問題さえなければスグにでも買いに行きたいトイガンだけに非常に悔しいです。





というわけで

WAがダメならもう作ってしまえばいい!という精神で少し計算したところ、
まず、マルイのMEUピストルをカスタムしてM45A1風にすることは可能でしょう。
パーツもたくさん出ているので近づけることは簡単です。
実際にやっている方もいらっしゃるそうですし。

でもここで障壁が3つ
ひとつは刻印の問題
刻印を無視すればWAのM45A1の半分以下の値段で作ることは可能です。
刻印にわりと拘らない派の私ならここはOKな感じもしますが、何故かこのM45A1だけは刻印はちゃんとしたいという思いがあるので障壁その1になります。

ふたつめは塗装の問題。 
素人ながらにタンカラーを吹き付けて塗装しても良いのですが、私は亜鉛合金で出来た小パーツへの塗装が物凄く下手なため全体的に残念なM45A1が出来上がるのが予想できるので障壁その2となります。 

最後はやはりグリップの問題
実物のG10グリップのM45A1タイプは日本では入手困難な品物で勿論レプリカすら存在しません。
そこら辺のグリップを加工しそれっぽく塗装することは可能ですがやはり素人加工なので見栄えが圧倒的に悪くなることが予想されます。

さらにこの障壁の中の刻印塗装を業者に依頼した場合、 WAのM45A1の値段を簡単に超えてしまうのも予想されます。 

おまけに出来上がったM45A1はオールABS製です。
お金を掛けて作ったトイガンが軽いと非常に萎える・・・・。

WAのレイル問題だけ目をつむれば
オールHW樹脂!SCW3という強力なブローバックメカ搭載!製品なので仕上げは抜群!といいことばかりです・・・。
 
費用対効果を考えれば拘り抜いた自作品よりも既製品の方がいい気がしてきます(´・ω・` 


というわけで

もしかしたらウェスタンアームズのM45A1を買うかも!?という発表記事でした。

唐突ですが以上でおわりです。