HFC-134a VS HFC-152a

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ガスブロ中心のお座敷シューターにとって一番の悩みのタネはなんといってもガス缶です。

平均価格1000円という高価なガス缶を何本も消費していく度に、
「そろそろエアーコンプレッサーを導入する時かなぁ」などと思っていましたが、

どうしても外部ソース化というのに抵抗がある(主にビジュアル面で)ためにずるずると引きずり続け今日に至るというわけです。 

また、エアーコンプレッサー導入には結構なお金が掛かるイメージでしたが、
(こういうやつ↓)

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調べてみると本体自体は安い物で8,000円と意外とそうでもない価格なので少し気持ちが揺らぎました

が、

が、

が、

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毎日ランボーの如く撃ちまくるワケでもないですし、
たまにガスを入れてちょっと撃ったらすぐに片付けられる手軽さを考えたらやはりガス缶には敵いません。

それに外部ソース化の見た目の不格好さも然ることながら
それより一番の問題はこれ



(※音量注意※)

 

そう、騒音問題です。
確かにエアーコンプレッサーは便利ですが、
空気を充填するたびにこんなに爆音をならされてはやはり近所の目が気になります。 

と、なるとガス缶をどうにかするしかありません。 
安価でかつGBBにも使用できるガス缶といえば・・・

すでにご存知の方もいらっしゃると思います。
そう、エアダスターです! 

エアガン用のガス缶は通常HFC-134a(ハイドロフルオロ
カーボン:Hydro Fluoro Carbon)という成分のガス(簡単に言うとフロンガスです) が充填されています。

このHFC-134aはパッキン類を傷めずに済むガスガン推奨GASです。
一方、エアダスターに使用されるHFC-152aはパッキンを傷める恐れがあると指摘されているそうです。 (これについては後述します。)

最初は私もそれを知ってエアダスターは絶対に使わないぞ!と思って、
ちゃんとガスガン用でかつ価格も比較的安い『ハイバレットガス』をずっと使用していました。 
(ハイバレットガスの価格は一本700円と他社製と比べたら大分安価)
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それから数年が過ぎ・・・
資金面で仕方なくエアダスターを使おうかどうか悩み始めたつい最近、
ふと愛用しているハイバレットガスの成分を見てみたところ

成分: HFC-152a 

 
(   д )  ゚  ゚ 目がポーン

今まで使用していたガスが「パッキンを傷める」で有名なあのHFC-152aだったなんて・・・。 
でも、ここ数年間ガス漏れなんてしていないぞ・・・?と思い、
ちゃんとガスについて調べたところいくつか新事実が分かりました。 

結論から言うと、
HFC-152aも別にパッキンを物凄く傷めることはないそうです。 

それではエアダスターを使用するとパッキン類を傷めるという噂はなんだったのか
実はHFC-152aではなくDME(ジメチルエーテル:DiMethyl Ether)が原因でした。

最近のエアダスターには『逆さでも吹き付けられる』を宣伝文句にしている商品がありますが、
逆さに出来るエアダスターには大体このDMEが含まれています。

パッキンを傷めるという噂の元はこのDMEにあるそうです。

またHFC-134aよりHFC-152aの方が環境には優しく
それよりさらに優しく、かつパッキンを傷めることがなくおまけに冷えに強い最強のガスが最近話題のCO2、炭酸ガスです。

マルシンが炭酸ガスを使用するガスブローバックをつい最近発売し、話題になっています。
(CO2を使用するGBB FN5-7 ↓)
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ところで、温暖化係数(GWP=Global Warming Potential)という言葉をご存知でしょうか?
値が大きければ大きいほど温暖化に影響があるとされています。

基準をCO2(GWP=1) として、
HFC-152aがおよそ「140」
HFC-134aがなんと「1300」  

そしてこの係数が低ければ低いほど不安定な物質で言い換えると「燃えやすい」です。
(GWPの基準であるCO2だけは可燃性はありません。)

HFC-152aを使用する際は火の元には気をつけて下さいと注意書きが書かれていますが、
理由は「可燃性物質」だからです。

過去にHFC-152aが充填されたエアダスターで電動シュレッター内部を清掃した後に電源を入れたところシュレッダー内部の微量の静電気が原因で発火し爆発したという事故が起きています。 

そしてこのHFC-152aは空気より重いため滞留しやすく、
例えばデスクトップパソコンなどをHFC-152aで掃除するとPCケース内部にガスが溜まり電源を入れると爆発する恐れがあり非常に危険です。

シュレッター爆発事故もこうした「可燃性物質」で「空気より重いために留まりやすい」のが原因とされました。 

さらに危ないのはこれだけではありません。
HFC-152aは高熱に晒される有毒なガスに変化してしまいます。
勿論人体に影響が出ます。
夏場、閉め切った部屋でこのガスを散布するともう最悪です。
頭痛や吐き気、めまいなどの症状が現れ、最悪の場合死に至る可能性があります。



ここまで聞くとHFC-152aは物凄く危ないモノな気がしますが 、
ちゃんと部屋の換気を行い、ストーブやファンヒーターなどに気をつければ安全です。


さて、大分長くなりましたので要点をまとめます。

[環境汚染度]高←→低
HFC-134a>HFC-152a>CO2 
 
[危険度]高←→低
HFC-152a>HFC-134a>CO2

[価格]高←→安
HFC-134a>HFC-152a (一般化してないCO2ガスはここでは除外します。)

[ブローバックの強さ(気圧)]
CO2>HFC-134a>HFC-152a

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ブローバックのキレはガスの気化率に比例します。 簡単な図を描いてみました。

HFC-134aはHFC-152aと比べて気化率が高いためマガジン内部の気体数(図の水玉の数)が多く、
マガジン内部の圧力が高まるため反動も大きく感じます。
(満員電車を想像すると分かりやすいです。ドアが開くと同時に人がワッと飛び出る感覚です。)

逆に言うと、それだけ気化率が高いとガス切れも早いということです。 
(ちなみに、マガジンを温めるとキレが良くなるのは温められることで気化率が高まるからです)

HFC-134aは若干反動は強いもののガス切れも早い上にガス缶の価格も高い
HFC-152aは若干反動は弱いもののそれだけ多く弾は発射でき、かつ価格は安い

フルオート射撃などではガスの持続性からHFC-152aの方が適していると言われています。



【総評】 
HFC-152a100%のエアダスターも安全管理に気をつければ普通のガスガン用ガス缶と同じく使えます。
成分はハイバレットガスと全く同じですしね。

パッキンの腐食性も気にするレベルではありません。

長期的に見たら多少影響はあるとは思いますけれど・・・。
でも数年間ハイバレットガス(HFC-152a)を使用しましたがこれといった不具合はありませんでした。

ただし、使用後はマガジン内のガスは抜ききってから保管した結果です。
HFC-152aガスを入れっぱなしにした状態で保管すると不具合が出るかもしれません。



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