ベレッタ拳銃の違い、分かりますか?
暇潰しにベレッタ92の歴史を調べていたら結構面白かったので記事にします(´▽`
まず始めに、
M92じゃないの?と思われがちですがMは米軍呼称であり全部が全部のベレッタ拳銃にMが付くというわけではありません。
例えば、M93Rも米軍正式銃ではないので正しくは93Rです。
(ちなみに93RのRはイタリア語"Raffica"の略で『連射』という意味)
では早速行きます。
92 元祖ベレッタ
・セイフティがフレーム側にあり、トリガーガードが楕円形です。
・マガジンボトム(底部)も薄い。
92SB
・マガジンキャッチがトリガーガード付け根に移動し、セイフティもスライド側に移動。
このモデルが米軍正式採用試験のためのトライアルに出品され、高評価を獲得。
92SB-F(またの名を92F)
・トリガーガードが角張って指を掛けやすく改良。
・マガジンボトムが厚くなった。
そしてこのSBの改良モデル92SB-F(92F)が米軍正式採用拳銃(M9)になります。
しかし、射撃中にスライドが割れ射手に当たり怪我をする事故が発生したため改良される(後の92FS)。
92FS/92FS inox(Inoxはイタリア語でステンレス。)
・事故を受け、スライドが射手に当たらないようスライドストッパーとして大型の円形状ハンマーピンが設けられ、92Fより少しだけ小型化された。
92FS Vertec/92FS Vertec Inox(Vertec=究極形)
・92FSの特殊部隊・法執行官モデル。
・グリップ後方の膨らみが削がれスリムになったことで握り易くなった。・バレル前方をカットしスライドと面一にすることで全長を短くした。
・20mmアンダーレイルを設けフラッシュライト等を装備出来るようにした。
・日本国内では、警視庁や大阪府警察の特殊犯捜査係(通称SIT、MAAT)などに配備されている。
92A1
・92FSのフレームをアンダーマウント付きにしたモデル。
・トリガーガードがSBのように丸くなっている。
92 Elite
・ブリガディアスライド(後述)を装備している。
・92でスライドから出ていたバレル先端が切り取られたことでホルスターから抜きやすくなった。
・銃身がステンレス製となった。
・銃身がステンレス製となった。
・グリップ上部を窪ませ、グリップしやすい形状になった。
・ロックタイムの短縮を狙ったスケルトンハンマーの使用。ハンマーを肉抜きし軽量化した。
・ノバックサイトの採用。
・マガジン底にマグバンパーを追加。
90-Two
・THE人間工学といった具合のエルゴノミカルなデザイン
・全体的に角を落とした丸みをおびたデザインになっており被服への引っかかりを減らしている
・グリップも使用者に合わせてサイズを選べるなど合理性を高めている
・20mmアンダーレイルを完備しているためフラッシュライトなどの光学機器も取り付け可能
(なお、アンダーレイルには専用のカバーがあり、使用しない時はカバーを被せて服への引っかかりを無くす配慮も)
・日本の警察(栃木県警)に配備されていることで有名
・バレルを9mm弾用から.40S&W弾用に変更することで使用弾薬を変えられるフレキシブルさも兼ね備えている
M9A3
ついにやってきました。噂の拳銃M9A3です。
モジュラー・ハンドガン・システム(MHS: Modular Handgun System 要するに軍が正式採用する銃を選ぶためのトライアル)に次期米軍正式採用拳銃として出場したことで話題になった最新のM9です。
全体的なデザインは92FS Vertecのまま、バックストラップをオプションで選べるスタイルにすることで射手に合わせられるデザインに。
また、バレル先端にはサプレッサーを装着出来るように元からネジ切が施されているそうです。
他にはマガジンキャッチ等が大型化されているなど小変更程度であまり目新しさがない拳銃であったことと、スライド後部のセーフティレバーについてスライドを引く動作をする時に触ってしまい意図しないロックが掛かってしまうなど操作性に難があると指摘されたのが原因であったために結局採用には至らなかったそうです。確かにエアガンのM92Fを弄っていてる時、間違ってロックしてしまう例の現象は私も経験済みなので気持ちは痛いほど分かります。
でもまぁ今までずっとM9を使用し続けてきて今更それを指摘するの?という気持ちでいっぱいですが・・・。
それで結局正式採用されることになった拳銃がコチラ↓
『シグ・ザウエルP320』
もうね・・・なんの面白みも感じないデザインの拳銃ですよ(´д`
いや、戦争に面白みもなにも無いですけどこれはどうなの?って感じです。
これを採用するなら素直にグロックを採用した方がマシだったのでは?と。
以上でベレッタのお話を終わります。
細かい派生などを含めると恐ろしいくらいに種類豊富なベレッタですが、有名どころは大体押さえたと思います。
米軍の正式採用拳銃の座をかれこれ30年近く守ってきた老兵にも休息を、ということでしょうか。
M1911A1に続き、M9もまた過去の拳銃となってしまいました。
はたしてP320も先輩方のように"認められる"拳銃になれるのでしょうか。これからですね。
あ、でもドクターサイトを載せた図はちょっとカッコイイかも←
90-Two
・THE人間工学といった具合のエルゴノミカルなデザイン
・全体的に角を落とした丸みをおびたデザインになっており被服への引っかかりを減らしている
・グリップも使用者に合わせてサイズを選べるなど合理性を高めている
・20mmアンダーレイルを完備しているためフラッシュライトなどの光学機器も取り付け可能
(なお、アンダーレイルには専用のカバーがあり、使用しない時はカバーを被せて服への引っかかりを無くす配慮も)
・日本の警察(栃木県警)に配備されていることで有名
・バレルを9mm弾用から.40S&W弾用に変更することで使用弾薬を変えられるフレキシブルさも兼ね備えている
M9A3
ついにやってきました。噂の拳銃M9A3です。
モジュラー・ハンドガン・システム(MHS: Modular Handgun System 要するに軍が正式採用する銃を選ぶためのトライアル)に次期米軍正式採用拳銃として出場したことで話題になった最新のM9です。
全体的なデザインは92FS Vertecのまま、バックストラップをオプションで選べるスタイルにすることで射手に合わせられるデザインに。
また、バレル先端にはサプレッサーを装着出来るように元からネジ切が施されているそうです。
他にはマガジンキャッチ等が大型化されているなど小変更程度であまり目新しさがない拳銃であったことと、スライド後部のセーフティレバーについてスライドを引く動作をする時に触ってしまい意図しないロックが掛かってしまうなど操作性に難があると指摘されたのが原因であったために結局採用には至らなかったそうです。確かにエアガンのM92Fを弄っていてる時、間違ってロックしてしまう例の現象は私も経験済みなので気持ちは痛いほど分かります。
でもまぁ今までずっとM9を使用し続けてきて今更それを指摘するの?という気持ちでいっぱいですが・・・。
それで結局正式採用されることになった拳銃がコチラ↓
『シグ・ザウエルP320』
もうね・・・なんの面白みも感じないデザインの拳銃ですよ(´д`
いや、戦争に面白みもなにも無いですけどこれはどうなの?って感じです。
これを採用するなら素直にグロックを採用した方がマシだったのでは?と。
以上でベレッタのお話を終わります。
細かい派生などを含めると恐ろしいくらいに種類豊富なベレッタですが、有名どころは大体押さえたと思います。
米軍の正式採用拳銃の座をかれこれ30年近く守ってきた老兵にも休息を、ということでしょうか。
M1911A1に続き、M9もまた過去の拳銃となってしまいました。
はたしてP320も先輩方のように"認められる"拳銃になれるのでしょうか。これからですね。
あ、でもドクターサイトを載せた図はちょっとカッコイイかも←